正社員への道
短大卒業後は営業事務として就職。1年半しか働いていないけれど、それなりに楽しかった日々でした。
結婚出産後は、自宅や、保育園、小学校から近いところの飲食店をまわり、中学生になってからは販売業へ。働き始める時に、夫からは家事と育児負担にならない範囲内で働くのならOKという約束があったけれど、私自身バリバリ働くタイプではないので、パートで十分でした。
でも販売に携わるようになってからは、だんだん欲が出て来たのです。販売といっても色々種類がありますし、色んな接客を体験するうちにいつしか、この応対だけをやりたいなと思うように。そこからは、この先どうしようかなと気がついたら考える日々でした。
でも、具体的に考えるに至らなかったのは、このままの方が楽なんじゃないかなと思ったり、一歩踏み出す勇気がなかったという事、色んな意味で変わる事が少し怖かったんだなと。何事も結局決めるのは自分自身。人に相談しても、背中を押してもらってもそう。分かってはいるけれど、頭で考えすぎる日々。
しかし、娘の進学が決まるまでは蓋をする事にしました。その時の私にとって一番大事な事だったので。無事に大学合格を見届けて、私はそこで初めて人に夢を語りました。
誰よりも先に伝えたのは娘でした。どんな反応を返されるだろうと緊張しましたが、すぐさま応援してるよって、前に少し話した事を覚えていてくれたのです。これは本当に嬉しかった。お互い頑張ろうねと励ましあった事も忘れません。
そこからはもう、とんとん拍子で話が進み、試験へ向けての準備、勉強に追われる日々。途中で今回ではなく、次回でもいいんじゃないかなと思ったりしながら、いやいや、受験するからには1回で合格するぞ!と気合い入れつつ、周りの助けもあって無事に合格できました。
母親とは
短大卒業後に就職して、周りより早く結婚して出産して…迎えた40歳。
子育てがひと段落しつつある中、私は自分のこれからをよく考えるようになっていた。
娘が小さいうちは融通のきくパート先を選び、中学生になると電車通勤する職場へ転職し、保育園時代から数えると実に5カ所目の勤務先で転機があった。
試験を受け、合格すれば正社員になるという道。高校生の途中からフルタイム勤務していたので、以前より知ってはいたけれど私には関係ないと思っていた話…娘の大学合格の知らせを聞いて、今だと思った。
夢と希望に胸を膨らませ、キラキラしている我が子を見ていると、無性に私も何かしたい。何かに夢中になりたいと思い始めたのがきっかけ。それから1年。
私は無事に合格し、正社員になり慌ただしい毎日を過ごしている。仕事にはずいぶん慣れきたと思うけれど、家事に関しては随分疎かになっている。
良いお母さんでないとって、これまで私なりにやってきたが、はっきり言って家事より仕事が楽しい。しかし、人間は体が資本。食生活だけは改善したいこの頃。外食やお惣菜は手軽で美味しいけれど、毎日だと飽きる。お肌の調子もよろしくない。なので、簡単にできることから始めたい。私の為に、そして娘の為に。
親子仲は良い方だと思う。服はいつの間にやら兼用になり、月に3、4回は一緒に映画を見たり買い物したりするし、ライブにも行く。子どもというよりは友達に近いのかもしれない。時々憎たらしく思う事もあるけれど、そこはやはりかわいい我が子。良い母親でありたいと思う。しかし、今はそうじゃなくてごめんねと心の中で謝っている毎日だ。
p.s.
下書きのまま、すっかり放置されいた殴り書きです。